声優になるには?の疑問に答える情報まとめサイト
STEP4:“所属”を目指そう
養成所や専門学校を卒業し、オーディションを無事通過すると、プロダクション所属となります。ここまで来て、やっとプロの声優になったといえるでしょう。
ですが多くの場合、各プロダクションには本所属の前の段階が設けられており、それらの新人は「準所属」「ジュニア」「あずかり」といった呼び方をしています。
この間はまだ正式な所属ではありません。この期間中に実績を残すことで、本格的な契約に移ることができるのです。
声優プロダクションのオーディションに受かったら
これらの本所属の前段階(以下、準所属で統一)になってからが、プロ声優として活躍するための勝負の始まりといえます。
準所属の声優はいつでも仕事があるというわけではありません。しかしその分デモテープを作ったり、積極的にマネージャーに働きかけたり、やる気を見せて自分をアピールすることを地道に行なう必要があります。
また、仕事の話が来たとしても、大きな仕事を得るにはオーディションに合格する必要があります。
幾度かオーディションに合格し、人気や実力が付き、ある程度安定して仕事ができる状態になって、ようやく所属となることができるのです。
経験を積み、努力を惜しまず、自分を磨き、正式な所属を目指しましょう。
準所属声優 ある日のタイムスケジュール
ここで、準所属の声優さんのとある一日のスケジュールをご紹介します。
- 7:00~/起床
- 7:30~/自室で腹筋などの筋トレ
- 8:00~/滑舌・発声の練習
- 10:00~/飲食店でアルバイト
- 18:00~/プロダクションの事務所で打ち合わせ
- 21:00~/ナレーションの収録
- 23:30~/帰宅 自室で腹筋などの筋トレ
- 25:00~/就寝
午前中~夕方はアルバイト、その後プロダクションでの打ち合わせと21時頃からナレーションの収録。自宅では腹筋などの筋トレ、そして滑舌や発声の練習を行なっています。
もちろん、台本の読み込みやデモテープの作成等、これ以外にもやることはたくさん。特に新人の頃は、声優の仕事一本で生活するのは非常に難しいため、アルバイトをしながら声優をしている人が大半です。
これはプロダクション正式な所属になっても同じこと。本当の売れっ子になるまでは、長期間休みなく働き続けることもあれば、一週間何もない、という状態もある職業です。
さらに収録は深夜に及ぶこともあります。声=体が資本の仕事ですので、体調には特に気をつけたいところ。声優は、不規則な生活の中、体調管理や自己管理が重要な仕事と言えます。
以上のように、プロの声優になるには、養成所からの長い道のりが待っています。その中には自分の努力だけではどうにもならない事も多々あるでしょう。
ですが、いろいろな現場で様々な人と出会い、自分とは全く異なる存在を演じることのできる声優という職業。大変なことはたくさんありますが、それだけ魅力に溢れた仕事でもあります。
夢は夢として諦めず、まずは第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?